薄明光線

エッセイテイストな読み物。週一くらいの頻度で更新します。僕の話、時々僕ではない誰かの話。ささやかな楽しみにしてもらえたら幸いです。

夜のコーヒーショップ

仕事を終えて、明日は休みで暇を持て余していたので、行きつけのコーヒーショップに立ち寄ることにした。
いつもマスターに任せているが、おそらく今日もエチオピアを入れてくれるだろう。僕は「お任せします。」と一言、エチオピアを注文した。


昨日、職場の仲間内から招待があった、テレビゲーム用のグループラインが通知の数字をドンドン上げていく。
僕は一言詫びのメッセージを入れ、グループを退会し、気持ちをコーヒーに移した。


11月の半ばに差し掛かるが、上着がいるか要らないかくらいの過ごしやすい気候もあって大変心地良く、本を持って来なかった事を後悔したが、今日はコーヒーを楽しめとのお告げだろうと割り切った。


コーヒーは温度によって、強く感じる味覚が変わるらしい。
僕は夜のコーヒーショップの方が好きだ。
何事においても、楽しみ方は時間で変わる。