薄明光線

エッセイテイストな読み物。週一くらいの頻度で更新します。僕の話、時々僕ではない誰かの話。ささやかな楽しみにしてもらえたら幸いです。

あと3ヶ月もしたら30歳だ

あと3ヶ月もしたら30歳になる。

よく聞かれるのは、“30代になりたくないか?”だ。答えとしては、“なりたくは無いが20代に未練があるわけでもない“といったところだ。
音楽の専門学校を卒業した後は、事業の失敗、親に手持ち僅か3円で実家を追い出される、親にも行ってない債務整理、クリスマスイブに2年連続失恋、などなど、社会からの?洗礼を受けに受けまくった。
根が怠け者なので自分の力の無さで招いてしまった失敗ばかりだが、何にせよ心が大きく疲弊した。
大人になりたくないまま成人してしまった。これが大きく後を引いた。
自分は特に大きく遠回りをした方だと思うが20代男性のジレンマとは私と同じく、自身の理想とする成人像と能力のギャップでは無いかと思う。
仕事においての力、経済的な力、家族としての力、異性としての力、その力の無さに苦しみ、どう改善するかを考え、そうして力をつける事が自分を取り巻く人達へ何かを与える事が出来るようになる。それを喜べるようになる事が大人になるという事では無いかと、遠回りして出した私の結論だ。
30代になると社会から求められるものも増えるだろう。
少し煩わしいがどう足掻いても定期的に面倒ごとはやってくるし、それなりに対応していかなければならない。そういった諦めの様な割り切りもカッコ悪い事ととらえず“人間強度が上がったのだ“と開き直ってやりたいと思う。