薄明光線

エッセイテイストな読み物。週一くらいの頻度で更新します。僕の話、時々僕ではない誰かの話。ささやかな楽しみにしてもらえたら幸いです。

やさしくなりたい

中学時代の同級生が警察に御用になった。

ちょっと誰かと小競り合いになったとかではなく、週刊誌に載ってしまう程度のスケールのものだ。この内容については今回は割愛する。

 


あいつがあいつの彼女に手を出しただの、あそこの社長が横領を働いただの、私の周囲でも誰かの過ちばかりが騒がしい。

 


幼少の頃からイジメはいけない、暴力はいけない、人を騙してはいけないと聞かされて育ったはずなのに、そんな事ばかりが蔓延る世の中にウンザリする。

 


この国の人々には、自分ばかりが損してばかりと嘆くこと無く、人に対して優しく正しく在る事に誇りを持ってほしいと思う。そして他人の持つ地位や名誉や経済力に惑わされる事無く、正しい在り方が賞賛される世の中になれば、この世の中は幾分かは良くなるハズだ。

 

優しいヤツが馬鹿なのか、いや違う。

人の優しさを馬鹿にするヤツらが、世の中ごと馬鹿に仕立て上げたのだ。