薄明光線

エッセイテイストな読み物。週一くらいの頻度で更新します。僕の話、時々僕ではない誰かの話。ささやかな楽しみにしてもらえたら幸いです。

夏の終わり

小学生だったあの頃の夏に戻りたい。

クマゼミがやかましく、夏日の眩しい朝、仲間達と眠い眠いと言いながら町内会のラジオ体操に出かけたい。

プールの授業の後、そのままクラスメイトと集まって市民プールへ出かけたい。

お盆は叔父に連れられて、田舎で親戚達と花火大会に行って、河原で釣りやバーベキューをする。

夏休みの終わりがけに行われる小学校の夏祭りは、好きだった女子の浴衣姿を真っ直ぐ見る事ができず、ツンケンした事もあったな。

帰ったら風呂に入って、クーラーの効いた部屋で濡れた髪を乾かしながら妹とジブリを観るのだ。

 


8月31日、終わってしまう夏休みを名残惜しみながら、再開する学生生活に胸を躍らせたい。

 


そして今は、そんな想いを次の世代に味あわせてやりたいと思う。

そんな事を思い出しながら、たまには両親に感謝する。

愛してくれてありがとう。